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第516話 陥落の武器

李牧が簡単に到着する。そこには李牧を待つ趙将が揃っていた。趙将は李牧に邯鄲軍の出陣は叶わなかったものの、私兵は許されたことと、北の炎城、文城から一万ずつ南下しており、もうすぐ邯鄲に到着することを報告する。
趙将は二万を鄴へ進めるか李牧に尋ねると李牧は鄴は中華でも最強の部類に入る城であり、秦軍に攻め落とされることはないため、逆に秦軍を鄴に集め、それを趙軍で囲って動かず兵糧攻めにするとした。
李牧は趙王との謁見を済まそうと王宮に向かおうとした時、胡周が現れる。李牧は胡周に鳥の伝令を行動に移したことを感謝する。胡周は王都圏内部から続々きており、その内容は秦の本軍はさらに三軍に別れ、途中の城を落としながら鄴に近づいており、途中の九つの城が落とされたということを報告する。李牧は公孫龍の九万はと尋ねると山民族の軍と睨み合いのまま、東へ移動しているため、王都圏南部に出た難民が北へ逃げきれずにいると報告する。
李牧は難民という言葉に引っかかりを感じる。胡周は秦は落とした城の民を全員外に追い出した模様と言うと傅抵は王都圏南部には難民が大勢彷徨っているのかと困惑する。李牧は彷徨っていないと否定する。秦軍は手分けして西から順に落として東進しており、北には前線の壁があるため、難民の大群は鄴に向かっていた。

鄴では難民で溢れかえっていた。鄴の城主趙季伯は西壁長の晋利間の城門を閉めるという進言に対し、民こそ国の礎であり、秦軍が来るギリギリまで門を開いて難民を助けよと退ける。

邯鄲の舜水樹は李牧に鄴へ今すぐ鳥を飛ばすべきにかとと進言するが、李牧はもう間に合わないでしょうと焦る。さらに王翦は列尾を落とした後、鄴を見に行き、実際に見て力技では落とせぬ城だと気付き、真っ直ぐ鄴へと向かわずにわざわざ九つもの城を落として回ったのであった。李牧も読めなかったその目的は鄴を落とすための武器を作るためであった。

鄴ではようやく難民の群れに切れ目が見えて来たが、その遠く後方には狼煙が上がっており、秦軍の侵攻を報せたのであった。
李牧は鄴が難民を受け入れた後、想定通りに籠城に入るのであろう、しかし、想定外なのは内部に九城もの民を抱えてしまったことであり、秦軍の兵糧が先に尽きるか九城の民が鄴の食糧を食べ尽くすかという兵糧攻め合戦となると語る。
そして、王翦は鄴を桓騎に任せて李牧が鄴を解放しに来る前にこちらから攻め上がらねばならぬと自ら出発する。





まずは来週残念ながら休載です。
敵地で兵糧攻め合戦とはなかなかすごい発想ですね。しかし、仮に鄴が先に力尽き、鄴を占領できたとしても兵糧がなければ秦軍もいずれ力尽きるような気がしますが、、、、
鄴への補給路の確保が必要になりますね。列尾を取り返された今、どこから誰が補給するかが重要な鍵になるかと思います。それが王翦が昌平君に頼んだ内容ではないかと推測しております。
今後は王翦が飛信隊、楽華隊、玉鳳隊を引き連れて、李牧軍と対峙するのでしょう。中華最強の頭脳同士の戦い楽しみです。