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第473話 歓喜の撤退

慶舎は信の渾身の一刀に崩れ落ちる。李牧に恩返ししきれなかったことを悔やみつつ、息をひきとる。
信は右手を空に突き上げ、慶舎の首を討ち取ったことを全力で叫ぶ。その咆哮に飛信隊は最高潮に喜び盛り上がる。
しかし、趙兵が迫り来る中、急いで退却する必要があった。

羌瘣は劉冬に緑穂を突き刺し、致命傷を与えていた。劉冬は地に倒れつつも羌瘣に離眼へは行かせぬと最期の力を振り絞り口にした。羌瘣は口約束だが、劉冬が恐れるようなことは離眼では起こさせないと誓い、劉冬に偶像を返す。劉冬はそれを受け取ると息を引き取る。
そこに趙兵が迫ってきて、羌瘣達を襲おうとする。羌瘣は退却しようとするも呼吸を戻さなければ動けなく、趙兵が来るまでに間に合いそうになかった。
しかし、そこに馬に乗った信が現れ、右手で羌瘣を抱え、颯爽と走り去ったのであった。

そこから慶舎軍によるすさまじい追撃が始まったが、樹海の視界の悪さは逃げる飛信隊に大きく味方した。

信が慶舎を討ち取ったのは正に電光石火の一撃であった。奇襲が起きた場所も丘の裏側であったため、慶舎討ち死にの事実に桓騎を始め、まだ誰も気づいてなかった。最初に伝わったのは趙軍右側の将金毛と左側の紀彗であった。紀彗は慶舎と劉冬討ち死にの事実を聞かされ、その場で叫び、泣き崩れた。
しかし、紀彗はまだこの戦争を終わらせないと決意し、すぐ金毛に頂上に来るよう伝令を走らせる。



紀彗が慶舎の後を継いで総大将になり、戦争は続きそうですね。
しかし、桓騎軍の圧倒的な優勢は変わらないだろうから、ここからどのような展開を図るのかは紀彗の手腕が問われるところとなりそうですね。