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第454話 軍師の底力

阻まれた前線を進めるため、目前にある川を渡ろうとするが、川は深く、渡ろうとしても胸の位置まで浸かり、趙軍の格好の矢の的になる状況で、現状を打破するのは困難を極めていた。河了貂は橋も舟もない状況に危機感をつのらせていた。
一度陣まで戻った飛信隊幹部達に河了貂は川を端から端まで見に行くと告げ、飛信隊の中で一番川に詳しい岐鮑を連れ、出発しようとする。信はそれを見て、状況をわかっているのか、時間がないんだぞと言うが、河了貂はわかっているから何とか策を見出そうとしているんだと反論する。飛信隊はそれ程追い詰められていた状況であったのだ。今日中に中央丘の横まで軍を進めなければ信と貂の首が飛ぶだけでなく、全戦局に大きな影響を与えてしまう状況であり、岸を固めた敵を舟も持たない飛信隊が抜くには特別な作戦が必要だった。全ては軍師にかかっている、信じて待ってて信と言い残し、河了貂は出発する。

対岸の馬呈は怪我で動けない劉冬から授かったこの陣に打開策はなく、絶対の自信を持っていた。

河了貂は一通り見た後、陣に戻り、苦心していた。河了貂は軍師学校にいた時、昌平君に渡河の戦いの困難さを教えられていたのだ。それは野戦の中で一番の難題の戦いであり、突破口となるのは橋か舟であり、それがない場合は打開策はなく、長期戦に切り替えるしか道はないと教えられていた。昌平君でさえ、策ないという状況に河了貂は諦めかけるが、信は諦めない、どんな状況でも諦めないと思い、そこに道を切り開くのが飛信隊の軍師だと気合を入れ直す。
太陽が最も高くなった昼頃、河了貂は作戦を練り上げる。それは飛信隊流の橋を架けることであった。そこで鍵となるのは渕さんであり、河了貂は渕さんを呼び寄せるよう指示する。



飛信隊流の橋の架け方とはまた悲惨な感じではないかと危惧します。きっと人を橋代わりに使うことになると邪推しますが、橋自体を矢で狙われたらひとたまりもないと思うので、そんな短絡的ではないと思いますが…
唯一の救いは趙で軍略に明るそうな劉冬が怪我で前線にはいないので、河了貂の奇策に応対できそうな武将はいないというところでしょうか。そういう意味だと羌瘣の強襲も意味のあったものになりますね。