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第399話 肉迫す

魏軍との著雍争奪戦。騰率いる秦軍は信、王賁、録嗚未による敵陣の三点同時突破作戦を成功させ、呉鳳明本陣を目指していた。玉鳳隊兵三千、録嗚未軍兵八千、飛信隊兵二千はそれぞれ進軍を続け、ついに呉鳳明本陣が確認できるところまで進んでいた。
呉鳳明本陣は三軍同時突破への対応に右往左往していた。呉鳳明は最大規模の軍容を備えた騰軍が最大の主攻と錯覚した自らの落ち度であり、さらに最大の誤算としては若年の五千人隊の軍が魏火龍紫伯と凱孟を抜いて来たことであると話す。そして、この作戦は一軍の失敗で秦軍崩壊に繋がる諸刃の策であり、策自体も若いと感じていた。呉鳳明は六将や魏火龍の時代は過ぎ、これから中華で舵をとるのは李牧や自らの世代であり、故に秦においては同世代である桓騎が宿敵になると考えていたが、秦はさらに下の世代も傑物の類となるものの台頭があるやも知れぬと話す。
呉鳳明本陣に急報が入る。第二陣が抜かれ、秦軍が迫っていた。対応策を施そうとするが、呉鳳明は無駄だと言う。それは騰が絶対の信頼を置いた刃達であり、喉元まで来て止められないと考えていた。
三軍はそれぞれ激戦を繰り広げる。しかし、先に着いた玉鳳隊、次に着いた録嗚未軍はそれぞれ潰れ役になることはわかっていた。予備軍配置により、守備を固める呉鳳明本陣を落とすには多方面から攻めて守備の重心を乱して隙を突く必要があり、その役目は最後に現れた飛信隊の役目であった。そしてその通り、飛信隊は呉鳳明本陣の直前まで迫った。そこで羌瘣が一人飛び出す。自らの力を最大限まで引き出し、呉鳳明本陣を斬り裂いていった。



ついに呉鳳明本陣に羌瘣が乗り込みましたね!しかし、呉鳳明がこのまま無策でやられるとは思えないので、何かしらの罠があるのではないかと思います。それを攻略すればこの戦いの勝利が見えてくるでしょう。
ところで、羌瘣は最後、巫舞を使ったように思えましたが、どうなんでしょうか…幽連との戦いのときにこれが生涯最後の巫舞と言ったこともあるので…



私事で大変恐縮ではございますが、再来週(9月第一週)、インドネシアへの出張が入ってしまいました。そのため、毎週木曜日に行っておりましたブログの更新が遅れてしまいます。帰国は日曜の予定ですので、帰国後にブログ更新させて頂きますので、何卒宜しくお願いします。
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第6回1001会飲み会報告

先日、第6回1001会の飲み会を実施いたしました!今回もたくさんの方々に参加頂き、大いに盛り上がりました!!大阪からも2名駆けつけて頂きました!
【飲み会概要】
参加者 12名(男性6名、女性6名)
日時 8月5日(火)18時半〜22時
場所 東京駅八重洲口の居酒屋

参加者の中にはいつもブログにコメントを入れて頂ける方も多く参加頂きました。ハンドルネームとしては栗栖拓也、ファルファル、三度の飯よりキングダム、きょうかい、六大将軍王騎、さとみ、主人公はタジフという方々です。
今回は三つの質問及びキャラ診断を中心にみんなで熱いトークを繰り広げました!キャラ診断は会のメンバーの栗栖拓也さんが作成頂いたものです。

【三つの質問】
①私を熱くさせた信の名シーン
②キングダムキャラとデートするなら誰とする?
③私が仕えるならこの将軍

①私を熱くさせた信の名シーン
王都奪還の為に山の民に会いに行った時に、先祖の無念をはらすことを語ったシーンで、中華の広がりをみて、ジーンとしましたという意見もあれば、万極を打ち破ったときに金剛の剣だと言った意見もありました!とにかく名シーンが多過ぎる!
ちなみに私としては秦趙同盟の際に李牧に対して啖呵を切ったところです。
②キングダムキャラとデートするなら誰とする?
女性の意見では蒙恬が多く、後は王騎、麃公、李牧などでした。男性は紫夏、陽ちゃん等でした。意外に瑠衣ちゃんを選ぶ人はいませんでした…ちなみに私は羌瘣を選びました。復讐に明け暮れていて、あまり世の中のことを知らないので、いろんなことをしてあげたら、素直に喜んでくれそうだからです。でもなんかヘマをしたら、スヒンといかれそうな気が…
③私が仕えるならこの将軍
王翦、李牧、蒙恬等さまざまでした。ちなみに私は蕞の時の政がいいなと思いました。なぜならば政のためなら命を投げ出す覚悟ができると思ったからです。でも、政は将軍ではないので、武将で言うと、蒙恬かなと思いました。大局を読める戦術眼があるからですね。

質問以外ではキャラ診断を実施しました。これは「はい」「いいえ」のどちらかを選んで3〜7つ程度の質問に答えていくと、診断結果が出るものです。
そして、私の診断結果はなんと!
呂不韋という診断が…
オカネモチじゃないのに…泣
他の人では嬴政という人もいれば蕞の住民という人まで幅広い診断が行われました。最高の余興で盛り上がりました!!

飲み会はいつもながら皆で楽しく大盛り上がりで、3時間半があっという間に過ぎ、時間がホントに足りませんでした。

1001会はまだまだ参加メンバーを募集しております!キングダムが好きな方は熱い想いをぜひ一緒に語り合いましょう!!キングダム好きの方、連絡お待ちしております!!
連絡先 hishintai1001@gmail.com
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第398話 戦わぬ訳

危険を冒して待った決戦の一手。窮地の飛信隊の元に、起死回生の救援が駆けつける。荀早はそれをみて、よく隆国軍は魏軍に感知されずに駆けつけることができたと驚いていた。
河了貂は昨夜、隆国軍の天幕を訪れ、援軍の要請をする。河了貂は作戦の詳細を説明する。信を囮にし、羌瘣の別働隊を呉鳳明の本陣に向かわせる、隆国軍にはその後、敵中で窮地に陥る信を助けに来てもらう、しかも、その動きが早いと呉鳳明の注意を引いてしまい、遅過ぎると信が討ち取られてしまうため、絶妙なタイミングが必要だと話す。隆国は仮に送るとしても山を迂回するため、刻を見計るというのは手易くないと言う。しかし、河了貂は隆国将軍なら手易いはずと言い返す。それに対し、隆国はまあなと返し、秦軍としての失敗は絶対に許されないため、隆国は援軍を送ることを約束する。
凱孟には荀早からの伝令が来る。それは退がるというものであった。それを聞いた凱孟は王騎等と同じく、信も凱孟との一騎討ちの決着を拒むのかと言う。信は凱孟に対し、何か引っかからないと言い、王騎、廉頗は凱孟との一騎討ちを避けたのではなく、相手にされなかったのではないかと話す。その一言に凱孟は信は王騎等と同じで夢や想いだのと戦を美しいものに仕立て上げるのか、信は毒されていると言う。さらに戦には光などなく、意義だの夢だのとかたるのは無知なバカ共をかき集めるためのただのまやかしであり、戦は強者が欲望のままに弱者を屠る単なる殺戮の場であり、それ以上でも以下でもないと言い切る。信は違うと言い返すと凱孟はそうであれば次までに王騎らの後を追うものとして、儂の納得する答えを用意しておけと言い残し、その場を立ち去った。
そしてそれを確認した信は空を見上げる。そこには天高く輝く太陽があった。それを見た信は飛信隊も呉鳳明の本陣を目指すと叫ぶ。
呉鳳明の本陣では北より王賁軍が本陣を目指している報告が入る。その数は三千であった。さらに西より録嗚未軍が八千の数で本陣を目指している急報が入る。
羌瘣も呉鳳明の本陣を目指していた。呉鳳明の予備軍の反応は明らかに遅かった。それは他の二隊が先に迫っていたからである。羌瘣は飛信隊で呉鳳明の首を討ち取ると宣言する。


凱孟が王騎や廉頗に相手にされなかったということろは非常に納得のいく内容でした。あの二人が相手の強さによって一騎討ちを避けるということは考えられませんからね。
しかし、今後、信が凱孟を討ち取れば戦の意味が改めて証明されるような気がしますね!それは将来的には龐煖との戦いに活きてくるでしょう!
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第397話 本陣へ

胸を貫かれた紫伯は紫季歌との思い出が心を駆け巡っていた。ようやく帰るところへと。
一騎討ちに勝った王賁軍は歓喜に沸き立つ。関常は王賁が紫伯を討ち取ったことに驚いたものの、一騎討ち勝利を四方に伝えるよう指示を出す。
王賁は勝利したものの、傷だらけであったため、あやうく馬から落ちそうになるが、そこは副将が支えた。副将は手当をすすめるが、王賁は無用とし、呉鳳明本陣を目指すと前に突き進んだ。

一方、その頃信は凱孟との激しい一騎討ちを繰り広げていた。互いの矛が激しくぶつかり合っていた。そこに凱孟の渾身一撃が信を襲う。その一撃に信は体制を崩された。
荀早は飛信隊の戦い方にひねりがないと感じていた。飛信隊の作戦は右翼を横から突撃させて、中央の信の部隊と共に凱孟を挟撃するものであり、そのために羌瘣などの主力級を右翼に固めると見抜いていた。しかし、それがわかれば右翼に対し、兵を投入し、厚みを作り続ければ良いので、守るのは難しく、右翼が来なくては中央の信達は孤立無援の状況に陥ってしまうのであった。
河了貂はこの作戦は昼までに呉鳳明本陣に飛信隊が届くためのものであり、そのために信とその部隊に死地に入ってもらう必要があった。河了貂は信と凱孟が十分左にずれたことを確認し、合図を送る。その合図を聞いて、羌瘣は右翼の全兵に進撃を止めるよう指示し、隊列を組み直し、呉鳳明の本陣を目指す。
荀早はその動きを見て、陽動かと思ったものの、真っ直ぐ本陣へ向かっていることを確認し、陽動ではないことを確信する。しかし、一千騎にも満たない数で突っ込んでも確実に呉鳳明の本陣に絡め取られるだけで、河了貂は戦況が見えてないと感じた。
さらに右翼がいなくなったことにより、左に固めていた兵を中央の信達に集中させたため、一気に苦戦を強いられることとなる。渕さんはここが正念場だと兵達を鼓舞する。しかし、その渕さんは右側頭部に敵の刃を受け、馬から崩れ落ちる。信は戦況をみて、左に流れながら戦えと指示する。
昨夜の作戦会議で、河了貂は信の隊二千を凱孟軍一万三千の中に置いて行くとこを提案していた。それは右翼を呉鳳明のところまでいかせるには凱孟と荀早を信が引きつける必要があったからである。しかし、そうなったときはたとえ凱孟を討ち取ったとしても、そこから自力の脱出は不可能になると思われた。だから無闇に逃げ出さず、戦うことを指示していた。
飛信隊が満身創痍の中、凱孟軍に崩され、崩壊の危機に陥る。しかしそこに援軍が現れる。その援軍は隆国が率いていた。


飛信隊は随分と強引な手に出たと思います。それこそ本体は凱孟軍に潰され、呉鳳明本陣に向かった羌瘣も一千騎を満たしていないのであれば、王賁の作戦の三方から攻めるという一翼をしっかり担えるか疑問を感じます。
しかし、飛信隊本体は隆国が出て来たので、多少は安心できるかと思います。隆国は騰軍一のキレものだと思いますし、戦況を見ながら作戦を立てられる武将だと思うからです。
隆国の戦い方に期待です。


来週、8月5日(火)に第6回の飲み会を開催致します。ご参加される方は宜しくお願いします。飲み会の様子はまたブログでアップ致します。
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第396話 修練の日々

互いの渾身の一閃は王賁の槍が先んじた。そして、その後も王賁の槍が紫伯の顔を掠める。関常は王賁が紫伯の槍を見切ったことに驚き、副長は王賁が紫伯を型で捕らえたという。実戦、我流で叩き上げた紫伯の槍と違い、王賁は正式な槍術を基礎から修練し積み上げてきたものであり、その槍術にはあらゆる敵に対応する無数の型があった。型は守り、返し、攻めを効果的に行うよう研究されたものであった。
副長は王賁のその姿を見て、王賁の幼少期を思い出す。そこには槍を学ぼうと練習していた王賁がいた。そこに王翦が現れ、王賁に槍の型を教える。それがきっかけとなって、王賁は槍を習得しようと血の滲むような修練を重ねる。
王賁は紫伯の敗因を長く槍を見せたことだと言い放つ。紫伯は力技で王賁の型を崩しに来るが、王賁は紫伯に弱点を見抜いていたのだ。それは紫伯が生を拒絶している人間であるということであった。そのため、急所を反射的に守ることはなかったのだ。そして、激しい紫伯の突きをかいくぐり、ついに王賁の槍が紫伯の胸を貫いた。


ついに王賁が紫伯を破りましたね。幼少の頃からの修練が実を結んだ結果と言えるでしょう。よく言われることでありますが、努力は裏切らないというところでしょうか。
また、王賁の槍には王翦の影響だとはすごく美しい親子関係を感じました。なんだかんだ言って、心の底では慕っているのかもしれないと思いました。今後の親子関係が気になるところです。
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第395話 王賁の責務

負傷を押して再度紫伯へと挑む王賁。中華に轟く伝説の槍を相手に王賁は苦戦を強いられていた。傷口からは血が溢れ出し、紫伯の槍を首の皮一枚でかわすのが精一杯であった。また、王賁は槍の威力の違いを身に染みて感じていた。王賁の槍は一点の正確さを求めたものであるが、紫伯槍は一撃で敵を屠る力を求めたものであった。それは若い頃から激戦地に出続け、群がる敵を撃ち続けて手にした力であった。紫伯はさらに王賁に攻撃を加える。王賁の体力は限界に近づいていた。
それを見た関常は朝、王賁と会話したことを思い出す。関常は王賁に対し、王賁の槍では紫伯を討つことはできないため、騰に三軍同刻突破の作戦中止を請い、体制を立て直し、北の王翦軍に援軍を頼むべきであり、これ以上続けて、全軍の傷口が広がれば魏の反撃をくらい、秦軍は大きく崩されることになるため、大敗の原因を作った戦犯者として、名を大きく汚すと説いた。しかし、王賁は危険を冒し、無理に見える戦局を覆してこそ名があがると反論し、その場を去った。
そして、ついに紫伯の槍が王賁の胸の中心に突き刺さる。王賁の胸からは血が吹き出て、落馬しそうになるが、何とか堪えた。それを見た副将は全軍退却の命令を出そうとするが、王賁はそれを遮った。王賁は何が何でも魏軍大将軍を討ち、著雍を取らなければ中華に名を刻む大将軍には決して届かぬ、それが王家の正統な後継ぎとしての王賁の責務だと言い放ったのであった。
そこに紫伯の槍が襲いかかるが、王賁は素早く反撃する。そしてその槍はついに紫伯の腕に傷を負わせた。


今回は王賁の熱い心を感じることができた良い回だと思います。王家の正統な後継ぎとしての責務を果たすために苦難の道であろうと突き進む姿勢にちょっと感動を覚えました。
しかし、ここで紫伯を倒さなければ、元も子もなくなってしまうため、何とか討ちとってほしいと思います。
何となくですが、一騎討ちは副将が王賁の盾となり、紫伯の槍を受けることにより、チャンスが生まれ、紫伯を討つという流れかなと思いました。
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第394話 見物

秦軍総大将騰と魏火龍の頭脳霊凰。全中華の注目する決戦の最終日が始まる。霊凰は騰軍と相対していた。霊凰は騰軍を睨みつけ、策略の臭いを感じていた。しかし、昨日本営に戻り、全体の状況を見ても特に気にかかるところはなかった。そこで、乱美迫と投入する。騰はそれを探りと見抜いた。しかし、霊凰が騰から手掛かりを得ようとしている以上、内容までは引き出せないと言う。それは騰自身が三隊がどう攻略して本営に迫るか知らないためであった。

関常隊は戦場で敵軍と交戦していた。三日目の開戦前、王賁は関常に作戦を言い渡していた。それは関常を中央に移し、主攻とする。それは最も余力のある関常隊一千で敵中央五千を叩くというものであった。関常は自分の部隊は機動力に優れた部隊であり、両翼のどちらかに置いてこそ力を発揮すると反論する。しかし、王賁は紫伯との戦いに機動力は必要ないと言う。関常はそれでは王賁はどこにいるのかと問うと紫伯が現れるまで、関常の後ろに隠れていると返した。
関常隊は紫伯中央軍を攻めたてた。紫伯は中央軍が援護を求めてきたため、全騎を出陣させる。その時、心には紫季歌を浮かべていた。

一方、飛信隊も凱孟軍と乱戦を繰り広げていた。信は捨て身で呉鳳明本陣を目指すつもりでいた。そして、信は凱孟と一騎討ちを始める。
王賁も紫伯と向かい合っており、一騎討ちを開始する。



信、王賁共に魏火龍との一騎討ちが始まりますね。武力では魏火龍の方が強いと認めざるを得ないため、何か作戦があるのか、どんな展開になるのか気になります。

あと、LINEでキングダムのスタンプが出ましたね!面白いので、ぜひ皆さんもダウンロードして見て下さい!
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第393話 著雍三日目

手痛い撤退から一夜明け、三軍同時突入の刻限が迫っていた。夜明け、王賁が宿舎から出るとそこには副将が座っていた。副将が王賁の身体を気遣うと王賁は問題ないと返し、今日の作戦を伝えると関常を呼ぶよう命じた。
飛信隊では作戦会議が開かれていた。そこでは岳雷に危険が伴う作戦であったが、昼までに呉鳳明の本陣まで到達しなければならないという点では唯一にして最上の策であった。

そして、ついに著雍にて秦騰軍対魏呉鳳明軍の三日目が開戦する。
飛信隊は凱孟軍と刃を交えていた。貂は凱孟軍の軍師荀早を警戒してきた。それは人質交換の際に貂と千金抱き合わせてでも交換すると凱孟に言わせるほど、凱孟軍には必要不可欠な軍師であったからである。
荀早の敷いた布陣は隙がなく、戦いの進め方も軽くなく重くなく、ただ相手の挙動を伺っていた。
貂は行動に出る。羌瘣、岳雷、我呂に作戦実行の指示を出した。荀早はそれにより、飛信隊の戦力が右に動いたことを捉えた。それにより正面は信のみしかいないことを見抜き、凱孟を登場させ、その居場所を飛信隊に知らせる。凱孟の周りを精鋭部隊で固め、凱孟を囮としたのだ。信は凱孟を目指し、突き進んで行く。



信の凱孟といい、王賁の紫伯といい、やはりあと半日で倒せるとはどうしても思えないのは私だけでしょうか…
時間に限りのある飛信隊、玉鳳隊は無理な戦い方をせざるを得ない状況であり、下手をすれば壊滅的な被害を被る可能性があると思います。
ここから逆転する一手があるのか、どんな戦いが繰り広げられるか気になります!
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第392話 中華の注目〜第一歩〜

魏火龍の参戦に攻めあぐねる秦軍。王賁の画策した三軍同時投入まで残された時間は後一日となった。
初戦でつまづいた飛信隊は貂が戻った二日目、敵前線を破り何とか遅れを取り戻した。
一方、玉鳳隊は二日目紫伯軍に敗れる形となった。殿を務めた王賁は何とか関常隊に救われたが、紫伯の槍によって重傷を負っていた。
三つ目の主攻の録嗚未軍はさらに出足が悪く、敵前線を越えていなかった。しかし、これは霊凰軍に攻め込まれている騰軍の脇を守るためとも思われる。

録嗚未軍の夜営地に騰が現れる。騰は録嗚未に対し、なぜ動かぬと問う。録嗚未は魏火龍と相対していないこともあり、一度軍を走らせば目的地まで止まることはなく、明日の昼きっちり敵本営に攻め入ると返す。騰は一軍のみで入っていっても袋叩きにあうなと言う。録嗚未は飛信隊と玉鳳隊が苦戦していることを認識する。
録嗚未はこの著雍の戦いは中華の注目を集めているため、騰の戦いにするべきだったのではと問う。騰は録嗚未が思っている以上の注目を浴びていると話す。それは合従軍戦を武将と言う側面から総括すると世が知らぬ傑物が二人いることを中華が認識したことになり、それは楚の媧燐と魏の呉鳳明であった。その呉鳳明と騰が対決するこの戦は果たしてどちらが上なのか、中華全土の傑物達が注目するところとなっているからであると続ける。録嗚未はそうであれば、王賁の策に乗らずに力を見せ切ってない秦の傑物騰の戦いにすべきだと反論する。
そこで騰は自らの考えを語る。王騎は本気で秦王と中華を獲りに行くつもりであった。たが今の秦軍にそれにとりかかれる才覚の武将は数少ない状況となっている。そこで騰はこの著雍は呉鳳明と騰の対決の場ではなく、これから秦軍の武威の一角を担うべき若き才能達が傑物呉鳳明に挑み、その力と名を中華に響かせる戦いにしようといていた。そうさせたくなるほど王賁の策は鋭いものだったのだ。

夜、信は一人夜空を見上げる羌瘣の元に歩み寄った。信は昨夜の八つ当たりを詫びる。羌瘣は明日の三日目の戦いは相当厳しく、よほど深く策にはめこまないと勝ち目はないと感じていた。また、王賁は身を切る傾向にあり、作戦としては唯一ではあるが、全軍に無理を強いており、急ぎ過ぎと感じていた。信はそんなことはなく、勝機があるのであれば飛び込むべきであり、秦の若手の力が呉鳳明を討ち取るところを中華に見せつけると断言する。それを聞いた羌瘣は再び夜空を見上げて、この戦いは天下の大将軍への本格的な第一歩かもしれないなと呟く。



今回の騰の熱い考えを聞いて、この戦の重みを改めて認識致しました。秦軍若手の天下の大将軍への第一歩の戦い。ぜひ飛信隊と玉鳳隊の活躍で、呉鳳明を打ち破ってほしいと思います。
しかし、騰が王騎の中華統一の信念までもしっかり引き継いでいたことはとても嬉しくことですね!
唯一残念なのはこの戦いに蒙恬が参加してないことですかね…信と王賁に差をつけられなければ良いのですが、、、頭は一番いいと思うんですけどね…
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第391話 喪失〜詠と季歌〜

紫伯は紫伯と言う名も火龍と言う名も季歌と添いとげることができるのであれば全てを捨てても構わない、季歌がいればそれでいいと季歌に話す。
紫伯というのは紫家党首という通称である。一世代前の紫伯は平凡な男であり、位と財にものを言わせて、多くの女を囲っていた。現紫伯こと紫詠はその中の一人の女の連れ子であった。そして、紫季歌も同様に別の女の連れ子であった。共に流行病で母を無くした二人は存在を疎まれ、詠は早く死ねと言わんばかりに激戦地へ送られ続け、季歌は屋敷でいじめに耐える日々であった。
だが年月が流れ、子が生まれなかった前紫伯の後を結局詠が継ぎ、さらに魏火龍に名を連ねる大将軍となった。季歌も王都大梁に名を響かす美女へと成長した。しかし、詠と季歌が結婚の申し出を前紫伯に報告すると前紫伯は猛反対した。赤の他人の詠が全てを持っていくことを我慢できなかったのであった。紫詠も短絡的であり、季歌と添いとげられるのであれば火龍の名も捨てる覚悟をもっていたほどであった。二人の結びつきはそれほどに強かったのであった。
詠は季歌に次の遠征から帰った時に、必ず季歌を妻にすると告げる。しかし、その遠征先で季歌のご婚礼の儀が大梁にて取り行われたという報告が入る。相手は火龍太呂慈であった。太呂慈は妻殺しで有名であった。太呂慈は不貞を働いた妻を十人以上切り捨てていたのであった。太呂慈は季歌に対し、今までの兄紫伯との仲は火龍の仲間に免じて許すが、これからは身も心も一点の隙間なく、永劫にこの太呂慈だけを愛し続けると誓えと言う。しかし、季歌は私が愛するのはこれまでもこれからも紫詠ただ一人ですと言い返す。それを聞いた太呂慈は季歌を一刀両断する。
そこからは紫伯は怒り狂い、太呂慈を含め、敵に回った火龍三人を殺した。しかし、それでも紫伯の心の空洞は未だに埋めることはできなかったのであった。紫伯には季歌が全てであったのだ。もはや今の紫伯は心を持たぬ冷徹な槍であり、故に一片の隙もなかった。

紫伯は王賁に襲いかかる。紫伯は王賁に連続の突きを喰らわせる。王賁はギリギリで凌いではいるものの、反撃に回ることはできなかった。速さと重さのどちらも王賁の上をいっていたこと、さらに紫伯の動きが感覚的に読みづらく、違和感があったためであった。しかし、その違和感に王賁は何かを感じた。
玉鳳隊中央本隊は退却中であったが、敵軍の包囲がほぼ完成していた。もはや力技で抜いたといても半数は失う可能性があった。しかし、そこに関常が現れる。関常は退路を確保し続けるよりも一度作らせて、裏から崩す方が簡単であると、包囲網を崩すしていった。


季歌の話はとても悲しい話ですね…苦労をし続けた二人の唯一の望みも他人の邪な考えで、叶うことがついにできなかったのであった。紫伯の怒りは当然であったと思います。
その紫伯に王賁はどう対抗するのか、、、受けることで精一杯であれば、討ち取るのは不可能ではないかと思います。しかし、王賁が感じた違和感は王翦に感じたものと同じではないかと思います。そこに攻略の鍵があるのかとも思いますが、どうでしょうかね、、、
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