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第414話 三方ゆずらず

太后の呂不韋という叫び声が式典内に響くと同時に伝令が昌文君の元に現れる。式典の最中ではあったが、その内容は緊急を要していた。毐国軍と思われる兵三万が函谷関をすり抜け、北道より咸陽に迫っているというものであった。

北道では嫪毐率いる毐国軍と秦軍が相対していた。毐国軍は玉印が押された通行許可証を提示し、秦将に対し、軍を通すよう命令する。しかし、秦将は北道を預かる身であるため、いかに玉印の命といえどもすぐに通すことはできないとし、咸陽に確認中であることを告げる。樊於期の息子はどのくらいかかるかと問うと秦の武将は半日くらいであると答え、さらに毐国軍が旗を上げずにどこの軍かわからなくしている状況に対し、そのことを問い正すと樊於期の息子は秦将をいきなり斬り捨てた。そして、毐国軍は秦軍に対して、突撃を始める。樊於期の息子は樊於期に対し、始めるのが早すぎたかと聞くと半日で往復であれば咸陽は目と鼻の先であり、前哨戦としてはちょうど良いと返した。嫪毐は戦が始まったことに驚くが、側近は秦軍三千に対して、毐国軍は三万であり、すぐに終わるとし、さらに多少軍が削られても、アレさえあれば軍は直ぐに復活すると話した。

加冠の儀の式典は急報により静まり返っていた。呂不韋は毐国から分散して発った兵は総勢一万であり、三万という軍勢との不整合性に疑問を感じていた。そこに政が玉璽の複製だと言い放つ。昌文君はその一言により、太后が複製を製造し、それにより軍を興すという蛮行をしたと判断し、太后を睨みつけるが、太后は昌文君に対し、毐国の君主は嫪毐であり、反乱も複製も自分の知るところではなく、何か関与した証拠でもあるのか無礼者と吐き捨てる。
昌平君は玉璽の複製の話が本当であれば事態は深刻であると話す。偽の玉璽が効力を発揮するのであれば、毐国は咸陽を落とし、中枢を押さえれば、秦国中から際限なく兵を興せるからであった。
太后は呂不韋を睨みつけ、咸陽陥落後は蒙武を使って反乱討伐の算段であったであろうが、数では毐国が勝つ、ただで踊ると思ったら、大間違いだぞと心の中で毒付いた。
呂不韋はそれはそれで面白いと感じており、二人の総決算を派手にやろうと感じていた。呂不韋は政を見据える。待ちに待った加冠の儀で実の母主犯による反乱で咸陽に抗う術はなく、王族もろとも死を迎えなければならない状況に同情していた。呂不韋は政のことは嫌いではなかった。初めは遊び相手にもならなかったが、いつの間にか想像以上に成長を遂げ、権勢争いがこれほど熱を帯びるとは思っていなく、好敵手として十分に楽しませてくれたと感じていた。名残惜しくもあるが、最後の幕は自らが降ろすとし、呂不韋は口を開く。毐国反乱軍が函谷関を抜け、咸陽に迫っており、国家存亡の危機であるため、加冠の儀はここまであると会場全体に宣言する。しかし、政は勝手に中断するな呂不韋、加冠の儀は最後までやると言い切る。




かなり複雑な状況になってきましたね。しかし、政の最後の一言はまだ大王側も秘策があるということでしょう。呂不韋が加冠の儀で何かしてくることを予測し、密かに飛信隊を配置しておいて、咸陽の護りを厚くしていたとかですかね。しかし、補給が可能な三万の軍勢であれば飛信隊五千では苦しい気もするので、そこは蒙恬と共闘する形が望ましいと思います。
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第413話 祖霊の声

めでたき加冠の儀の一方、国門函谷関を抜け、咸陽に迫る毐国軍。咸陽の城壁の上では咸陽の護衛という名目で、毐国軍を通すものの、その数の多さに衛兵達は戸惑っていた。しかし、函谷関を任されている角英は玉印の指令は絶対であるため、止めるわけにはいかないと素通りさせる。

一方、雍では政の加冠の儀が始まっており、ちょうど政の頭に冠が被されたところであった。その光景は神々しく、まるで政の周りだけ時が止まったようであった。そして、霊廟の御前にて、嬴政は晴れて帯剣し、加冠されたことが承認され、第31代秦国王が誕生した。そのことに会場は大いに湧き、昌文君や壁、瑠衣は涙を流して喜んだ。また政には祖霊達の祝福の声が聞こえたのであった。
呂不韋は敵である自分でさえ、少々胸にくるものがあると感じていたが、このキ年宮の中で全く何も感じていない人物がいることを見抜いていた。それは実の母である太后であった。太后は毐国軍の動静が気になっていた。今、キ年宮で騒ぎになっていないということは偽の玉印で函谷関を通り、咸陽に迫っており、今のところ、作戦がうまく進んでいるということであった。しかし、太后は順調にことが進みすぎていることに逆に危機感を覚えたのであった。太后が雍に入った時でさえ、秦は隠し子の件に激怒している様子も全くなかった。もし、秦が認識していないとすれば太后は踊らさらていることになり、それで得をするのは呂不韋であると太后は気付いたのであった。太后は目の前に座る呂不韋を睨みつけると呂不韋はいかにもと返答した。呂不韋の作戦は毐国に咸陽を攻めさせ、王族を一人残らず虐殺し、さらに雍にも攻め入り、加冠の祝いの最中に政を惨殺することであった。反乱軍には呂不韋の息のかかったもの達もおり、そのような手筈になっていた。反乱軍が咸陽と雍を蹂躙した後、呂不韋が蒙武を従えて反乱軍を討つ。そして、王族が全て姿を消した秦国民が拠り所は呂不韋において他にいるはずもなく、これで呂不韋は秦の全てを手に入れることになるのであった。
太后は呂不韋の画策の全てを察知し、式典の最中、呂不韋と叫ぶのであった。



やはり、今回のことは全て呂不韋の画策であり、これが大きなカラクリだったんですね…恐ろしいほどの策士だと思います。
しかし、咸陽は危機的な状況でありますね。昌平君はきっとそれを察知して、飛信隊に緊急の伝令を送ったのでないかと思います。しかし、飛信隊は大王側というのはわかっていることで、函谷関を通ることはできないため、救援に駆けつけられるか不安です。蒙恬も昌平君の学校を卒業しているので、ぜひ飛信隊と一緒に登場してほしいですね!

呂不韋の最大の目的は自分が王になること、一方昌平君は中華統一であることから、昌平君は呂不韋に反旗を翻して大王側に協力してくると思います。
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第412話 加冠の儀

政は加冠の儀のため、正装の準備をしている最中、なぜ雍にて執り行われるか説明される。それは雍には秦国歴代の王達の宗廟があり、成人した王の誕生を天に昇ったかつての秦王達に認めてもらうためであったのだ。代々宗廟を守る役目を担っている一族の長は今朝からかつての秦王達は大変慶んでいると言い、改めて加冠のお祝いの言葉を口にした。

そして、いよいよ加冠の儀が式典の場であるキ年宮で執り行われようとされていた。キ年宮には続々と参列者が集まってきており、そこには壁の姿もあった。参列者は秦国だけにとどまらず、楚、趙、燕、斉、韓からも使節団が来ており、昌文君はこれほどの顔ぶれは昭王の葬儀以来だと感じていた。しかし、使節団の目的はただ祝いに来ているのではなく、新しい秦王がどれほどの人物か推し量ろうとしていたのであった。

そして、太后と呂不韋が現れ、三段で作られた舞台の二段目に上がり、向かい合わせで座った。三段目には昌文君と昌平君が向かい合わせに座り、儀式の準備が整った。
そして、ついに政がキ年宮に現れる。この時明らかに宮内の空気が変わったのであった。各国の使節団は政の持つ雰囲気に他の王とは違うものを感じていた。さらにキ年宮の光の取り込みのせいか、政が光を纏っているようにさえ見えた。

樊於期軍は函谷関の前まで進軍していた。樊於期の息子は函谷関の大きさに圧倒され、合従軍が通れなかったことに納得した。しかし、樊於期軍は函谷関を一切の戦闘をすることなく、通り抜けたのであった。



うーん、、、なぜ樊於期軍は函谷関を通り抜けられたのであろうか。内通者がいて、門を通らせたのだと思いますが…しかし、これは非常にまずい状況ですよね…
咸陽にはある程度軍はいるにせよ、それを指揮する将軍が不在であり、落とされる可能性が高い気がします。
あとから飛信隊などが駆けつけても、内通者によって、函谷関の門を閉じられてしまったら、咸陽を助けに行けないですからね…
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第411話 雍に集う

飛信隊は戦場で敵を蹴散らしていた。敵が後退し始めたのを確認すると信は本陣にいる貂の元に向かった。今回は隆国軍と並走して、垣と蒲陽を攻め落とす作戦であり、遂行の迅速さを求められていた。貂の元に信が現れ、敵を後退させたことを報告すると、貂はその進軍の速さに驚いた。貂は口うるさい隆国から解放されて信は絶好調だと喜び、信はその通りであり、敵が守りを固める前に本陣を前に進めるとし、貂は信と羌瘣は千の別働隊で敵の奥地まで進行させる考えを話す。信は別働隊で千の規模であることに隊の成長を感じていた。
そこに咸陽の総司令からの伝令が現れる。伝令は急ぎとのことで、馬をかえつつ昼夜を走ってきたが、その伝令書の封が割れてしまっていたのである。伝令は途中で一頭脚を折って落馬した際に破れたのではないかと反省し、そのことが明るみになると伝令の職を解かれてしまうため、総司令に内密してほしいと貂に請う。貂は仕方ないと言い、伝令書の中身を読み上げる。そこには垣城を攻める際は黒道を選ぶこと、天候に気をつけること、垣の以降攻略すべき城が記されていた。信は咸陽にいるのにこちらの道や天候などわかるはずがないと疑問を挟むが、貂は先生は凄い人だからわかると反論した。
信は咸陽という言葉に政の加冠の儀を思い出す。あと十日と差し迫っている状況であった。

雍は咸陽よりさらに北西の奥地に三百里に位置しており、秦国の旧王都であった。六代から十九代まで三百年間王都をつとめた城であり、城内はすでに、秦国の最初の国色である青一色に染められていた。それまで古都として静かだった都は人と物であふれ、また異様な緊張感に包まれていた。それは無論、雍で加冠の儀が執り行われるからであった。
政は雍に降り立つ。政が雍に来るのは九年振りのことであった。
そこに一台の御車が突然政の前に現れる。そこには太后が乗っており、政の前に降り立つ。昌文君は太后の姿を見て驚き警戒するが、太后は実の母としてきており、騒ぎ立てるなと言う。太后は久しぶり見た政に大きな成長を感じていた。
それを遠くからみた呂不韋はいよいよ二十三年前の奇貨の実りを回収する刻が来たと考えていた。



昌平君からの指令ですが、封が割れていたことが気になりますね…伝令は明らかに怪しい目をしていたので、何らか意図があるのを感じました。考えられるのは中身を盗み見ることだと思います。
私の考えでは昌平君は飛信隊に対して何か意志を伝えたかったと思います。ただし、昌平君は呂不韋の監視下にあるため、伝令書を盗み見られる可能性を感じ、暗号化したのではないかと思います。表向きは道や天候などを記載しているが、実は昌平君の門下生にしかわからない裏の意味があるのだと思います。その裏の意味は昌平君は政の危機を飛信隊に知らせ、助けに来させようとしたのではないかと思います。

先週、ドイツ出張があるため、11月27日のブログ更新が遅れること申し上げましたが、ちょうどキングダムが来週休載になってしまいましたね…
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第410話 二つに一つ

太后城壁の上に立ち、毐国の街を見渡していた。そこに趙高が現れ、皆が副殿にて太后を待っていることを告げる。趙高はもっと自分がしっかりしていればと泣いて太后に詫びていた。太后は泣き言を言う暇があるなら何か手を考えろと言い捨てた。その姿を虎歴は遠くから眺めていた。
虎歴は嫪毐に対して、秦軍が攻めてくる前にこちらからいち早く挙兵し、奇襲をかけること進言していた。嫪毐は返答に困惑していると虎歴は沈黙は可と受け取ると言うが、嫪毐はならんと返し、太后を含め皆で話し合うと宣言する。
副殿では議論十日目に入り、反対の声も小さくなっていった。そこでは隠し子がいたこともあり、咸陽の怒りは収まらないため、挙兵せよという声が圧倒的に多くなってきていた。また、先手をかけ、奇襲をかければ勝てると考えが多数であった。太后はその状況を見て、いつの間にか側近まで持って行かれている状況に危機感を持った。暴走を促しているのは大臣の虎歴であり、大金で買収したのであろうが、それは一大臣が出せる金額ではなく、後ろには出身国の楚がついており、楚王の手先として潜り込んできたのだと考えを改めた。楚にとっては毐国の暴走は歓迎できる状況であったからだ。また、暴走のきっかけは隠し子の露見であり、それにより皆が扇動に流されたため、その原因を太后は考えていた。
虎歴は太后の思慮している姿を見て、なぜ隠し子が露見したかを考えているのだと推察した。隠し子の隠蔽は完璧であったが、実は始めの雍にて出産した時に一人の御人に知られてしまったからであった。
虎歴は結論が出ない状況に口を開く。結論が出ぬまま座して秦軍を待つわけにはいかない、毐国が落ちれば反逆罪として九族までさらし首となる、そのため選択肢は二つしかないと話した。一つ目は挙兵し、咸陽急襲することであった。現在主力級は楚と魏に対して向いており、中央は手薄そのものであった。その話に場は一気に盛り上がった。二つ目はこの場で太后と嫪毐、さらに隠し子の首をはね、咸陽に許しを請うことであった。その発言に場の緊張は一気に高まり、剣を持った臣下が太后と嫪毐に詰め寄った。太后は深く考えた。挙兵して運良く咸陽を落とし、虎歴を仲介して楚と盟をなして、秦を手にしようとしても、そういうことは太后にとっては疲れることであった。しかし、動かなければここで終わりであり、所詮破滅した人生に安息を手に入れようとは虫が良すぎたかと考え、最後まで踊ってやろうと決心した。
太后は咸陽を叩き潰し王位を隠し子に強奪し、新しき王朝を打ち立てるところまで付き合ってもらうと言い、狙いは一ヶ月後に旧王都雍にて執り行われる式典加冠の儀だと宣言する。


やはり雍で隠し子の存在を知られてしまったというのは呂不韋なんでしょうね…
そこで、楚に働きかけ、虎歴を潜り込ませて、建国、咸陽急襲までの流れを考えたのでしょう。加冠の儀にて毐国に政を抹殺させ、呂不韋が毐国を叩き潰せば国民が納得する形で秦の王位につけるということでしょう。恐ろしい策略ですね…


お知らせがございます。再来週ですが、ドイツ出張することになりました。そのため、申し訳ございませんが、27日のブログ更新が遅れてしまいます。翌日の28日金曜に更新できるように致しますので、何卒宜しくお願い致します。
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第409話 何もない男

今、中華で一番視線が注がれる国、毐国。そこに集った重臣たちの思惑が動き出す。毐国大臣の虎歴は樊於期将軍に対し、今は雌伏の時であり、目立つ行動は慎むよう注意したはずだと言う。樊於期は朝の練兵で近くの集落に対し、模擬戦を実施し、壊滅させていたのであった。しかし、樊於期は別に何もしていないと反論する。虎歴は樊於期の牙は本番のために咸陽の目から隠しておく必要があると諭す。樊於期はすでに仕上がっており、たまに軍の力を解放しなくては内部崩壊につながる、本番の時期を明言しない虎歴大臣こそ問題があり、これ以上時間を無駄にするのであれば一帯から集落は全て姿を消すぞと忠告した。虎歴は多少の沈黙の後、心配は無用であり、時期はもう少しだと話す。

嫪毐が本殿に入るとしきりに毐王と臣下から呼ばれていた。嫪毐は太后を気にし、王は止めよと言うが、家臣は外に向けて発していないため、気にすることではないと言われる。
嫪毐はこれ以上乗せられるのでないぞと太后から釘を刺されていた。嫪毐は太后からの忠告を思い出し、少し考え事に耽た。よく考えれば何も取り柄がなかった自分が王と呼ばれている現実に恐ろしさを感じていた。嫪毐はもともと下級文官の家に生まれ、戦場にも行かず、父の人脈で何とか下級文官になるが、そこでも才覚はなく、やることは夜な夜な上級、中級文官の接待で下品な芸を披露するだけであった。しかし、そこに転機が訪れる。偽りの宦官として、後宮に潜り込み、太后の相手をすることになったのだ。初めは毎夜鬼のように乱れ狂う太后が恐ろしかったが、ある夜快楽に顔を歪めながら、太后が涙を流していた姿があった。それを見た嫪毐は太后は想像ができないほど誰よりも傷付き、苦しんでいることがわかったのだ。苦しみのはけ口として、選ばれた嫪毐だが、ほんの束の間でも苦しみを忘れてほしいと思い、また初めて人から必要とされていることに嫪毐も涙を流していた。
そして、冬のある日、太后は妊娠したことを嫪毐に告げる。嫪毐は堕胎は当然であるが、太后を傷つけたことに深く詫びを入れる。しかし、太后は産むことを宣言する。嫪毐はそれは破滅の道だと言い、外に知られれば太后ですら断罪は免れないとし、それだけは避けるよう懇願する。太后はとっくの昔に破滅の道を進んでいるが、子を宿してから心境に変化が訪れ、心を休める願望が芽生えていたのだ。
嫪毐はそのことを思い出し、今の状況の変化に我を忘れていたことを認識する。かりにも君主の座を預かる自分が毐国を揺るがぬものにする必要があると再認識したのだ。
そこに虎歴が近づき、極秘の報告をする。それは嫪毐と太后の不義の件及び隠し子の件は咸陽にばれており、怒れる咸陽は毐国を討つべく密かに軍を興す準備に入ったということであり、先手を打たなければ全てが灰と化すると内容であった。



嫪毐と太后の間にもこんなことがあったとは正直驚きでした。やはり一人一人それぞれ人生にはドラマがあるんですね…しかし、太后はやはりずっと呂不韋の呪縛から逃れることはできなかったんだなと思います。

虎歴大臣の考えがイマイチわからないところがありますね。咸陽を攻め落とすということは函谷関を抜く必要があり、李牧率いる合従軍ですらできなかったことを毐国ができるとは到底思えないですね。なので、内通者がいて、中から開けるとか何か算段があるのだとは思います。
そして、やはりその内通者は呂不韋繋がっていて、咸陽が毐国に攻められた時に、どさくさに紛れて、政とその一族を殺害することを計画しているのではないかと邪推しております。
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第408回 決着の年

秦国、内乱の空気を抱えたまま、王宮では国民を大勢集め、正月の式典が執り行われた。そこには大王派、呂不韋派の重鎮が一堂に会し、国民の前に立っていたのである。始皇九年、いよいよ政の加冠の儀が執り行われる年を迎えた。それは九年に及んだ政と呂不韋の権勢争い決着の年である。そして、毐国にはその幕引きのきっかけを作る勢力があった。

信は一人見張り台の上で、膝をついて休憩をしていた。そこに羌瘣が現れ、信の様子を見て、お疲れだな、それは五千人将の大変さからかと問うと信は隆国の大変さだと答える。隆国は毎回ネチネチとしつこく、細かく信を説教していた。しかも正月も土木大工を働かせたことなどの不満も信に来ていたのだ。
また、隆国は羌瘣は今回の論功で三千人将になっており、飛信隊と合わせると八千になるため、羌瘣を飛信隊の副長として枠組みに入れるのはおかしいと指摘していると信が言うと羌瘣は独立はなく、私は最後まで飛信隊だと力強く言い切った。
信は見張り台から築城の光景を見据えていた。今土木工事を行っている外壁が完成したら、最低限の守りの砦が出来上がるのであった。そうなればいよいよ著雍を足ががりとした魏国攻略戦が始まると信は話した。

咸陽では加冠の儀の準備が開始されていた。昌文君は八年前に大王自らを王宮へ逃す窮地に追い込まれたが、薄氷の上を何とかここまで渡りきってきており、加冠の儀さえ無事に終えれば、大王は晴れて秦国の君主として自他国に認められ、中立勢力が全て傘下に加わり、大王派が勝利すると見ていた。しかし、それまでに呂不韋が何か仕掛けてくるはずであると考え、瑠衣やシシら要人の護衛の守りを厚くさせ、さらに呂不韋内部に内通者を送り、呂不韋の一挙手一投足を見逃さないようにしていた。
呂不韋陣営では李斯が呂不韋に対し、昌文君の内通者はほぼ把握しているものの、中には寝返るものもいるため、早めに行動を起こすべきと進言するが、呂不韋はそのきっかけを作るのは我々ではないと返す。

毐国では謁見者が多数来ており、余りもの多さのため、本殿に入りきらない状態になっていた。そこでは楚王の使者や趙王の使者が嫪毐に王である宣言をすべしと囃し立てた。そこには太后は同席していなかった。嫪毐は列国から王となるべきという話に戸惑いつつも、気持ちは高揚していた。
一方、太后は書庫に趙高とおり、趙高に法改変の指示していた。太后は簡単に他国が手出しできぬまで毐国を太らすのが第一であっが、御せずに転覆というわけにはいかないと考えていた。



まずは飛信隊、五千人ではなく、実質八千人隊にまで成長したことに驚きです。しかも信は合従軍が終わってやっと三千人将なのに羌瘣の昇進の早い事…流石だと思います。しかも最後まで飛信隊という言葉は本当に嬉しく思いました。
大王対呂不韋の戦いの火蓋を切ると思われる毐国の存在ですが、ちょっとわからないことが…すでに毐国宣言をしているので、嫪毐は王であると思っていましたが、違うようですね…王と名乗るには列国の承認が必要みたいですし、、、
咸陽としては毐国はまだ秦の一部、または属国であったから攻めにいかなかったが、王と名乗ると完全な独立国としての存在になるため、攻め落とさなければならない存在になるということでしょうか。今まで毐国への貢物の半分は咸陽へ送っていたみたいですし。
嫪毐が王宣言した時の影響がわかる方、教えて頂きますようお願いします。
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第407話 五千人将

秦国二人目の大将軍に騰が任命される。そのことに騰軍は喜び沸いた。そして引き続き王賁と信が昇格する者として、前に呼ばれる。玉鳳隊と飛信隊共にどのくらい階級が上がるか期待が高まっていた。王賁と信は両名とも魏火龍の首を上げたことにより、五千人将に任命される。そのことに飛信隊は喜び沸き立つが、玉鳳隊は作戦を描き、勝利に導いた王賁と信が同列なのはおかしいと不平が飛んだ。しかし、関常はさすがに一つ飛ばしての将軍はなかったと冷静に受け止めていた。
その後、録嗚未軍と玉鳳隊は南の前線へ出撃し、蒙武軍と楚軍の戦いの援軍として向かった。
信は騰と隆国と共に録嗚未軍と玉鳳隊を見送っていた。騰は五千人将は三千、四千とまるで異なり、将軍のすぐ下の五千人将の目を通してこそ将軍の存在がいかなるものかより見えてくると言い、隆国もそこで経験することは多く、そのため、騰は王賁が五千人将を飛ばして将軍昇格を良しとしなかったと打ち明ける。さらに昌平君もその考えに賛同していたと言う。信はその事に驚くが、騰は信に対し、五千はただの踏み台に非らず、ここでしっかり甘えを落とし、成果をあげよと言い、さらに隆国の下につき、共に防衛戦の舵を取るよう指示をする。
信は将軍になる重みを深く考え、政との五年で将軍になるという約束を思い出していた。その約束の五年は来年であった。

一方、咸陽本営では毐国の膨張が止まらないことに混乱をきたしていた。裏で人と資金が大量に流れており、独自に外交も行っているという報告が入る。
許可なく太原を改め、国とした毐国は自滅するどころか日増しに勢力を増大し、他国の外交官がまず呂不韋に挨拶に行くべきか嫪毐に行くべきか迷うほどであったと史記に記されていた。
毐国本営では列国が太らせようと資金を送ってくることに太后は警戒をし始めていた。嫪毐は献金の半分を咸陽に送らなければならないことに勿体無さを感じていた。太后はそれで毐国の権益を守っているだと言うが、嫪毐はいっそのこと軍資金に回し、咸陽を落とすかと呟く。それを聞いた太后は滅多なことを言うもんではなく、咸陽とやるには十倍の人と金が必要と言い、不機嫌のまま、退出する。
その後、嫪毐の横に一人の男が近づき、太后は気を張って疲れているだけだと言い、男だけで咸陽攻略の絵図を描くこと進言する。

咸陽では政が王宮の上で風に当たっていた。そこに昌文君が現れる。政はこのまま毐国が膨張すればいずれ破滅すると考えていた。政はずっと呂不韋のことばかり考えていたが、母の苦しみを止めてやるのも自分の役目なのかもしれないと心境の変化を口にしていた。




まずは信と王賁が五千人将に昇格したことを喜びたいと思います。皆さんもそうだと思いますが、特に信は下僕の時代から見ているので、ここまで成長したこと感動を覚えます。でもその頃から天下の大将軍になるという夢は変わっていないというところが、いいですよね。
政は太后の苦しみを止めるというのはやはり攻め落とすということなのでしょうか。その場合、毐国を攻める将軍は誰になるのでしょうか。さすがに今回壁では返討ちになりそうな気がするので、それなりの人物になるのかと…
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第406話 別れ

呂不韋と太后は対面していた。そこでは人払いをし、二人以外誰もその場にはいなかった。少しの沈黙の後、呂不韋は口を開く。呂不韋は棘だらけだ、棘が刺さり続け、その痛みで出会った二十一年前の光輝く面影は消え去った、邯鄲の宝石はもはやはるか昔の話だと言う。太后はどの口が言ってんだよお前と返すが、呂不韋は他人のせいにするな弱き者、愚かな者は食われる時代である、しかし、太后が望むのであれば刺した張本人として、その棘を一つ一つ抜いてやらぬこともないと言う。しかし、太后はいつまでも自惚れてるんじゃねえ、今さら頼みとすることは一つもない、だから咸陽を出て毐国を作った、好いた男と好き放題やって、ここで暮らすと言い放つ。しかし、呂不韋は嫪毐が好いた男かとと問い、燃え上がったかつての二人の大情炎に比べてれば今の逃避行など豎子の戯言に過ぎぬと切り捨てる。太后は返す言葉に窮し、さっさと使者としての用件を言うように急かす。しかし、呂不韋は政治的な話ではなく、恋人としての別れ話をしに来たと言う。呂不韋はこれが本当の別れとなる、太后の心内はともかく、呂不韋自身の心はずっと太后のもとにあった、前王に太后を献上した時、趙に置き去り見殺しにした時、変貌した醜悪さに眉をひそめた時も、舞台で美姫を見た時から、変わらずずっと太后を愛していた、後にも先にも真に心を奪ったのは太后一人だと言い残し、その場を立ち去る。太后は何なんだあいつはチクショウと心を掻き乱され、悔しがった。
呂不韋は立ち去る中、さらにこれからより恨まれることになろうとも、最後まで太后のことを愛していると思った。

毐国と楚軍の侵攻で揺れる秦は著雍にて簡易的ではあるが、論功式典が執り行われる。そこで騰は蒙武に次ぐ秦国二人目の大将軍に任命された。



呂不韋の発言に複雑な気持ちになりました。今回、呂不韋は純粋に太后のことを愛し続けていて、最後の別れを言いに来たとしても、自分が成り上がるために道具して使ったことは事実であり、ちょっとどうかなとも思います。しかし、別れた後の呂不韋の思考が気になりますね…きっと以前言っていた大きなカラクリに繋がるものではないかと推測します。

騰が大将軍に任命されましたね!とても喜ばしいと思います。信と王賁もどうかるか気になりますね〜二人とも魏火龍を倒しているので、将軍もあり得るかと!
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第405話 新しい国

秦国の北の果てで、毐国が誕生した。不穏な国内情勢の中、最前線の飛信隊は著雍で魏軍と交戦していた。信と羌瘣は刃を奮って、敵兵をなぎ倒していた。その状況を見て、河了貂は太原に一万も兵を送れば魏軍が攻めてきて当然であると話す。そこに騰の伝者が現れる。その内容は嫪毐が北の太原で謀反を起こし、国を宣言したというものであった。

咸陽では毐国の対応に追われていた。大王からの使者に対し、太后は話があるなら、政か呂不韋が来るようにと門前払いを喰らわせていた。そこで李斯は醜態だと不満を口にする。国の分割や五百年前の国家乱立の時代と違い、秦国の中で一勢力による独立国家誕生など恥以外の何ものでもないと言い、政の経験も定かではない連中が建国など片腹痛いが、ただ自滅を待つというわけにもいかないため、軍の力で潰すしかないと続けた。昌平君は報告では相当数の人間が太原に入っているため、本気で太原と戦うとなると相手の士気にもよるが、規模は屯留以上になると推測した。しかし、戦争の前にこの度の太后の突飛な行動の意図を探り当てる必要があるとした。

咸陽の王宮だけでなく、各地の兵達も一般庶民達も列国の首脳達も宣言だけの建国は身を結ばないとたかをくくっていたが、毐国は日々着々と独立国家としての体を形作り成長していくのであった。
毐国の朝廷では首脳陣が集まっていた。そこでは太后は有能な文官は他国から買えばいいだけの話だと発言するが、そこでは宦官趙高あっての建国だと部下は話した。太后は確かに趙高は逸材であり、宦官でなければ最年少で丞相にまで登り詰められると感じていた。しかし、これからが本番であり、軍の働きが必要であった。そこで、趙高は山陽に入る前から、楚と密約を交わしていた。

咸陽では楚の動きに対し、太原と繋がっていると考えた。楚が動いたことにより、太原に大軍を送れなくなったからである。しかも毐国誕生に関しては列国にとっても悪い話ではなく、秦認めなくても他国全てが認めれば太原は中華の八つ目の国となると昌平君は発言した。
一方毐国には呂不韋が使者として現れた。




趙高がどこまで他国と密約しているかが、今後の決めてとなりそうですね
しかし、太后の真意はどうなんでしょうかね

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